馬酔木

【あせび】

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アセビ(馬酔木、学名Pieris japonica subsp. japonica)は、ツツジ科アセビ属常緑低木日本に自生し、観賞用に植栽もされる。別名あしびあせぼ

馬酔木の名は、「馬」がを食べればに当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」という所から付いた名前であるとされる。

分布[編集]

日本本州四国九州山地に自生する。やや乾燥した環境を好む。

多くの草食哺乳類は食べるのを避け、食べ残される。そのため、草食動物の多い地域では、この木が目立って多くなることがある。たとえば、奈良公園では、シカが他の木を食べ、この木を食べないため、アセビが相対的に多くなっている。逆に、アセビが不自然なほど多い地域は、草食獣による食害が多いことを疑うこともできる。

人間との関わり[編集]

アセビは庭園樹、公園樹として好んで植栽されるほか、花もの盆栽等としても利用される。

有毒植物であり、葉を煎じて殺虫剤に利用される。有毒成分はグラヤノトキシンI(旧名アセボトキシン)、アセボプルプリンアセボインジテルペンアンドロメドトキシン。毒部位は、全株、葉、樹皮、、花。毒症状は、血圧低下、腹痛下痢嘔吐呼吸麻痺神経麻痺。近年では、殺虫効果を自然農薬として利用する試みがなされている。