十四代今右衛門

じゅうようんだいいまえもん

佐賀県

文化審議会は7月18日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、色絵磁器の十四代今泉今右衛門さん(51)ら7人の認定を下村博文・文科相に答申した。陶芸家としては最年少。これにより、人間国宝は芸能の部58人、工芸技術の部59人、累計で117人となる。今泉今右衛門さんは、江戸時代に佐賀・鍋島藩の御用窯「鍋島藩窯」の御用赤絵師を代々務めていた今泉家に次男として生まれた。鍋島藩窯では、民間の窯で焼かれていた「伊万里焼(古伊万里)」とは別に、販売を目的とせず将軍への献上や幕府の要人・大名への贈答品とされた「鍋島焼」をつくることが主な目的とされていた。今右衛門さんは武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業した後、陶芸作家・鈴木治に師事。1990年以降は、父であり人間国宝に認定された十三代今泉今右衛門のもとで家業に従事し、色鍋島を中心とする色絵磁器の陶芸技術を習得した。

作品

小見出

産地

分野