成形した素地の表面を別の土で美しく装うこと。ほとんどが白い土を用いるので、白化粧ともよばれる。フランス語のengober(泥漿を掛ける)により、我国で「エンゴーベ」と称されることがある。化粧掛けは、白土を水に溶かして「掛ける」のであるが、泥漿の中に「浸す」方法もある。また刷毛で白い泥漿を「塗る」方法もある。いずれの場合も白化粧がなされることに変わりはないが、「塗る」場合は刷毛目が残り、それ自体が文様として特色をもつので、「化粧掛け」とは呼ばずに「刷毛目」と読んでいる。したがって化粧掛けという技法は、泥漿を掛けるか浸すことによって素地を装うことと解せられる。