色絵磁器とは、磁器の表面に赤・黄・緑・紫等の色絵具で文様を表現する技法である。伝統的な色絵具は、着色剤の酸化金属と白玉【しらたま】とよばれるガラス粉の一種を加えて調合される。この技法は、中国の明・清時代に発達し、特に江西省の景徳鎮の技術が優れ、万暦【ばんれき】期の五彩や嘉靖【かせい】期の金襴手【きんらんで】等が有名である。