アジアで中世期から使われていた窯で、工業生産用の窯としては最古の形態と言われている。5世紀ごろ朝鮮を経由して中国から日本にもたらされた。日本国内では、当初、須恵器を焼成する窯として使われ、15世紀末に窖窯を発展させた大窯が出現するまで陶器を焼く窯として用いられた。内部は800℃~1000℃に達する。通常1つの長い燃焼室からなり、一方の面に小さな色見穴を開け、一端が火室、もう一端が煙道になっている。焼成時間は1日から数週間まで様々である。伝統的な窖窯は空気の流れをよくするため、斜面に作られた。
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