現存する曜変天目は静嘉堂文庫美術館、藤田美術館、大徳寺龍光院にある三碗だけです。すべて国宝に指定されています。
稲葉天目の通称で知られ、現存する曜変天目茶碗の中でも最高の物とされる。1951年6月9日、国宝指定。元は徳川将軍家の所蔵で、徳川家光が病に伏せる春日局に下賜したことから、その子孫である淀藩主稲葉家に伝わった。そのため、「稲葉天目」と呼ばれるようになった。その後、1934年に三菱財閥総帥の岩崎小弥太が購入し入手したが、岩崎は「天下の名器を私如きが使うべきでない」として、生涯使うことはなかったという。現在は静嘉堂文庫所蔵。なお、近年オープンした東京丸の内の三菱一号館内「三菱センター デジタルギャラリー」ではデジタルコンテンツとして常時閲覧することができる
wikipedia水戸徳川家に伝えられたもので、曜変の斑紋が外側にも現れている。1918年に藤田財閥の藤田平太郎が入手し、現在は藤田美術館所蔵。1953年11月14日、国宝指定。
wikipedia筑前黒田家の菩提寺、大徳寺の塔頭龍光院に初世住侍江月宗玩以来伝わったもの。1951年6月9日、国宝指定。宗玩の父であった堺の豪商津田宗及が所持していたとされるが詳細は不明。建立開基した黒田長政が筑前博多の豪商、島井宗室(博多三傑)の縁でこの院に帰した説もある。国宝とされる三椀の曜変天目茶碗のうち、最も地味なものであるが、幽玄の趣を持つとされて評価が高い。通常非公開であり、鑑賞できる機会は稀である。
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名称 | 高さ | 口径 | 高台径 |
静嘉堂文庫蔵 | 6.8 | 12.0 | 3.8 |
藤田美術館蔵 | 6.8 | 12.3 | 3.8 |
大徳寺龍光院蔵 | 6.6 | 12.1 | 3.8 |
漆黒の器で内側には星のようにもみえる大小の斑文が散らばり、斑文の周囲は暈状の青や青紫で、角度によって玉虫色に光彩が輝き移動する。「器の中に宇宙が見える」とも評される。曜変天目茶碗は、現在の中国福建省建陽市にあった建窯(中国語版)で作られたとされる。現存するものは世界でわずか3点(または4点、後述)しかなく[注 1]、そのすべてが日本にあり、3点が国宝、1点が重要文化財に指定されている。いずれも南宋時代の作とされるが、作者は不詳である。形状、大きさがいずれも酷似していることから、同一人物の作ではないかとも言われる。[要出典]日本では室町時代から唐物の天目茶碗の最高峰として位置付けられている。 南宋のある時期、建窯で数えるほどわずかな曜変天目茶碗が焼かれ、それから二度と焼かれることは無く、なぜ日本にだけ現存し、焼かれた中国には残っていないのか(器が割れ欠けている完全でない状態のものは発見されている)、大きな謎として残っている。
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